Beauty Column美肌コラム

肌タイプ診断で自分の肌質を知る

2025年10月05日NEWスキンケアに必要な皮膚の知識

肌タイプは、洗顔後の肌の状態や、ベースメイク後の肌の状態を観察することで診断できます。一般的に4つのタイプに分けられますが、皮膚科的には敏感肌とアトピー肌が加わります。

1.肌タイプの診断方法
①洗顔後の肌の状態をチェックする
洗顔後、何もつけずにしばらく放置し、肌のつっぱり感やベタつきを観察します。




・乾燥肌:全体的につっぱり感があり、乾燥を感じる。
・脂性肌:全体的ベタつき、テカリがある。
・混合肌:Tゾーン(額・鼻・あご)はベタつき、頬や目元は乾燥するなど、部分的に肌質が異なる。
・普通肌:ベタつきも乾燥もほとんど感じない。
・敏感肌・アトピー肌:かゆみや炎症がある。

②ベースメイク後の肌の状態をチェックする
ベースメイク後、数時間経ってから、メイクの崩れ方や肌の状態を観察します。




・乾燥肌:つっぱり感や粉吹きが見られる。
・脂性肌:Tゾーンがテカりやすく、皮脂でメイクが崩れやすい。
・混合肌:Tゾーンはテカり、頬や目元は乾燥するなど、部分的にメイクの崩れ方が異なる。
・普通肌:メイク崩れが少なく、適度なツヤがある。
・敏感肌・アトピー肌:ヒリヒリ感や熱感でお化粧ができない。

2.肌タイプ別の特徴とスキンケアのポイント
どの肌タイプにも必要なのは皮膚を健康に保ってくれるビタミンA・C・Eを使ったスキンケアです。自分の肌タイプを知り、適切なスキンケアを行うことで、より健やかな肌を保つことができます。




①乾燥肌
・特徴: 肌の水分量と皮脂量が少なく、乾燥しやすく、つっぱり感や粉吹きが起きやすい。
・スキンケア: 保湿を重視し、セラミドやヒアルロン酸などの成分配合のスキンケア用品を使用する。

②脂性肌
・特徴: 皮脂の分泌が多く、ベタつきやすい。毛穴の開きやニキビができやすい。
・スキンケア: 過剰な皮脂をコントロールし、水分を補給する。

③混合肌
・特徴: Tゾーンは皮脂が多く、頬や目元は乾燥するなど、部分的に肌質が異なる。
・スキンケア: 部分的にスキンケアを変える。Tゾーンは皮脂を抑え、頬や目元は保湿をしっかり行う。

④普通肌
・特徴: 水分量と皮脂量のバランスが良く、トラブルが少ない。
・スキンケア: 基本的なスキンケアを継続する。

⑤敏感肌・アトピー肌
・特徴:皮膚のバリア機能が壊れている
・スキンケア:バリア機能を回復させるため、配合成分が少ない保湿外用薬(ヘパリン類似物質)や化粧品(セラミドローション・ホホバオイルなど)を使う。

バリア機能が壊れた肌やビタミンAが不足している肌にはビタミンAが強く反応するので、濃度の弱いものから使用するのがお勧めです。


ビタミンACE配合
エンビロン モイスチャージェル
50ml 9,020円(税込)

3.乾燥肌、敏感肌、アトピー肌の違い
「私は敏感肌なので…」と、女性はよく言われますが、皮膚科的に「敏感肌とは何か」をよく知らずに使っておられることも多いようです。

①乾燥肌
炎症はないが、角質層のバリア機能が弱まっていて、つっぱり感があったり、メイクをすると目元などに粉が吹いたようになる。

②敏感肌
アレルギーは無いが、洗顔時などに皮膚を擦りすぎたうえに、刺激の強い化粧品を使用したりして急性的にバリア機能が壊れた状態。炎症で赤みが出たり、化粧品を使うとピリピリしみる。

③アトピー肌
アトピー素因(アレルギー)があり、痒みがあるために皮膚をかいて皮膚のバリア機能が大きく壊れており、慢性的に皮膚が赤く腫れ炎症がある。水分が失われ、アレルゲンが入りやすい状態。