Information治療と費用

イボ

イボ(疣)とは皮膚にドーム状にできる小型の腫瘤のことで、ウィルスが原因でおこるものもあり、再発したり多発するとやっかいです。

当院でのウィルス性イボのレーザー・切除治療は、過去に液体窒素の治療(健康保険)を受けたことがある方を対象とさせていただきます。(※当院では、液体窒素の治療は行なっておりません。)
ウィルス性イボは治療が難しいものがあり、診察してから、処置が可能か診断させていただきます。


イボの種類

尋常性疣贅(ウィルス性イボ)※現在、ウィルス性イボの処置・手術は行なっておりません。

ヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウィルス)感染が原因でできるイボですが、手足に好発し、魚の目と間違えられることがあります。健康保険では液体窒素で治療することが一般的ですが、再発し多発することがあります。多発した場合は難治性で、切除術や植皮術が必要な場合があります。

尋常性疣贅の主な治療法

当院では、ウィルスが熱に弱いこと、処置中に健常組織と除去される組織の境界が確認できること、処置後の痛みが軽いことなどから、レーザーや高周波メスを使用して治療しています。広範囲のものや関節部位は切除後に植皮をおこなうことがあります(自費治療)。ウィルス性イボは完全切除したつもりでも再発することがあります。再発した場合は病変が小さいうちに早めに処置を受けると負担が軽くてすみます。(外来診療だけのため、抗がん剤注入治療後の方、免疫が低下している方、糖尿病の方の植皮術はお断りしています。)

尋常性疣贅レーザー治療の注意事項及び副作用

ウィルスが 深く浸潤している場合は繰り抜いて切除するため、術後は傷がふさがるまで定期的な通院が必要です。
レーザー治療でも再発することはあります。傷が化膿することもあります。痛みは殆どありません。

  • 症例写真1

    BEFORE

    足裏に小石を踏んづけている感じがあり、複数の医院で10年間、足底部のウィルス性イボの液体窒素治療を100回以上うけるも悪化して来院。

    AFTER

    当院で植皮を含む外科的治療を行なって1年後。通常、植皮部は創が縮小する傾向にあります。

  • 症例写真2

    BEFORE

    他院にて液体窒素処置40回後

    AFTER

    レーザー処置後5ケ月。

  • 症例写真3

    BEFORE

    左足親指外側の多発性イボの原発巣

    AFTER

    外来オペ後2ケ月と3週間の画像、移植皮膚は生着し歩行可能でウィルスの再発は無し。

  • 症例写真4

    BEFORE

    症例写真2と同一患者さんの原発病変の対側にある二次病変。

    AFTER

    ここは何も処置をせずに病変が消失、このように原発巣を処置すると二次、三次病変が自然消失することがあります。

  • 症例写真5

    BEFORE

    25年間複数の医療機関で液体窒素100回以上受けるも悪化し来院。

    AFTER

    外来オペ後2ケ月3Wの画像、移植皮膚の変色はあるも皮弁は生着し通常に歩行可能。

  • 症例写真6

    BEFORE

    2年間2ケ所のクリニックで液体窒素50回以上受けるも悪化。
    爪をカットするとウィルスは爪の中まで深く侵入していた。

    AFTER

    当院での外来手術後。

  • 症例写真7

    BEFORE

    6年間二つの医療機関で液体窒素10数回受けるも悪化。

    AFTER

    外来オペ後4ケ月3Wの画像、原発巣は切除皮膚移植し隣接病変は切除。

  • 症例写真8 イボ治療の合併症

    BEFORE

    左足底のイボは化膿している。左足は発赤腫脹リンパ管炎は左下腿に及ぶ。

    AFTER

    治療後

    ウィルス性イボに対していろいろな治療が行われていますが、近くのクリニックで液体窒素処置を受けるも再発するため総合病院でトリクロロ酢酸治療を受けたら足底が化膿して疼痛のために歩行困難になって来院された方です。

脂漏性角化症(老人性疣贅)

多量の紫外線を浴びたことや皮膚の老化に伴ってできるイボで、メラニンが角質と一緒になってできます。顔や首、腕、頭皮など、紫外線に当たる露出されている部位にできやすい特徴があります。

  • Before

  • After

アクロコルドン

皮膚の老化現象によって起こるとされる2~3㎜の柔らかい有茎性の小イボです。中年以上の女性の頚部、胸部などに多発します。

扁平疣贅

ヒト乳頭腫ウイルス感染が原因でできるイボですが、若い女性の顔面や手背に好発する難治性のイボです。

イボ 治療費用 ※現在、ウィルス性イボの処置・手術は行なっておりません。

イボ 1㎝未満 約6,000円(健康保険3割負担)
皮膚腫瘍組織検査 約3,000円(健康保険3割負担)
脂漏性角化症(多発性) 片頬 or 額 etc 50,000円(税込 55,000円)(自費診療)
アクロコルドン(多発性) 頚 or 胸 etc 50,000円(税込 55,000円)(自費診療)
初診料 860円(健康保険3割負担)
再診料 380円(健康保険3割負担)
700円(税込 770円)(自費診療)
処方薬 院外処方(健康保険)
院内処方(自費治療)

初診・ご予約について

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