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眼瞼下垂について

2018年08月25日眼瞼下垂

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眼瞼下垂ってご存知でしょうか?
漢字で何となく意味がわかるかもしれません。目を開けた時に上まぶたが正常の位置より下がった状態を言います。大きくは先天性(生まれつき)と後天性(生まれた時はなかったが、途中から何かを原因として発症したもの)にわかれます。

眼瞼下垂

今回は後天性についてのお話です。

後天性の原因は、加齢やハードコンタクトレンズの使用によってまぶたを開ける筋肉が緩む事が原因となる事が多いです。(他にも神経、筋肉の病気、けがや腫瘍が原因のものがあります)

その場合、神戸山手クリニックでは「挙筋前転術」という術式で、健康保険で手術しています。緩んだ筋肉の膜を、瞼板(けんばん。まぶたのコリコリ触れる組織)に糸で固定することで筋肉の力が伝わるようにします。

傷は、二重の線に合わせる事もありますが、眼瞼下垂の症状が長いともとの場所と違った場所に二重の線ができている事が多いので、患者さんと相談しながら、二重の線を決めていきます。一重の方も、二重の線を一緒に考えて決めていただきます。二重になりたくない方は、奥二重のような感じになります。まぶたは傷が目立ちにくい場所なので、お化粧などすれば最終的にほとんど目立ちません。

あとは、加齢によって上まぶたの皮膚がたるんでしまっている事も原因になります。この場合は、基準の長さがあるので、たるんだ皮膚がその長さ以下であれば二重の線の部位で、それ以上長ければ、眉毛の下の線に合わせてたるんだ皮膚を切除します。

どちらも傷はほとんど目立ちにくい、白い細い傷になるため、お化粧で隠れる程度です。

筋肉の緩みと皮膚のたるみ、どちらも原因の場合は、この2つの手術を組み合わせます。局所麻酔(注射)で日帰りでできます。視野が広がったり、まぶたが軽くなったり、患者さんは大変喜ばれます。

ただ、まぶた以外が原因で眼瞼下垂が起こる事もあるので、他の病気はしっかり除外してから手術させていただきます。(1日のうち、朝は調子良いけど夕方からまぶたが下がってくるという症状のある方は神経内科を受診していただいてから手術しています)

目は顔の印象に大きく影響しますので、お悩みの方は是非、ご相談ください。(Dr.吉永)