その汗、体質ではなく「多汗症」のサインかもしれません
2026年7月28日
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- 多汗症の治療

「汗をかきやすいのは体質だから仕方ない」「夏だけだから我慢しよう」と思っていませんか?
梅雨が明けて気温が高くなる4月〜7月頃は、神戸山手クリニックでも脇汗や手汗に関するご相談が増える時期です。
汗は体温調節に欠かせない大切な働きを持っていますが、必要以上に汗が出ることで日常生活に支障をきたす場合は、「多汗症」の可能性があります。
実は、多汗症には健康保険が適用される治療法もあり、症状やライフスタイルに合わせてさまざまな治療方法を選択できます。
今回は、多汗症の症状や代表的な治療方法についてご紹介します。
多汗症とは?
多汗症とは、体温調節に必要な範囲を超えて汗が出ることで、日常生活に支障をきたす状態をいいます。
暑い日や運動時に汗をかくことは自然な反応ですが、多汗症では気温や運動量に関係なく大量の汗が出たり、生活のさまざまな場面で困ることがあります。
特に症状が現れやすい部位は、
- 脇(腋窩多汗症)
- 手のひら(手掌多汗症)
- 足の裏
- 顔・頭部
などです。
例えば、
- 洋服の汗ジミが気になって好きな服が着られない
- 書類やノートが手汗で濡れてしまう
- スマートフォンが滑って操作しづらい
- 握手や人との接触に抵抗を感じる
このようなお悩みがある場合は、多汗症の可能性があります。
なお、多汗症には原因となる病気や薬剤が関係している場合もあるため、症状に応じて医師による診察が大切です。
エクロックゲル(脇汗)
汗を出す**神経伝達物質(アセチルコリン)**の働きをブロックし、
エクリン汗腺からの発汗を抑えます。
1日1回塗るタイプの
保険適用の外用薬です。
汗を出す神経の働きを抑え、発汗を軽減します。
こんな方におすすめ
- 毎日脇汗を抑えたい方
- 手軽に治療を始めたい方
- 塗るタイプが使いやすい方
ラピフォートワイプ(脇汗)
汗腺への発汗指令をブロックし、脇汗を抑えます。
エクロックと同じ抗コリン薬です。
1日1回、
シートで拭くだけの治療薬。
外出先でも使いやすく、忙しい方にも続けやすい治療です。
こんな方におすすめ
- 拭くタイプが使いやすい方
- 手軽にケアしたい方
- 外出先でも使用したい方
アポハイドローション(手汗)
手汗専用の保険適用外用薬です。
就寝前に塗布することで、手のひらの発汗を抑えます。
こんな方におすすめ
- 手汗で書類が濡れる方
- スマホ操作がしづらい方
- 握手や接客時の手汗が気になる方
ボツリヌストキシン注射(ボトックス治療)
脇の多汗症に高い効果が期待できます。
効果は通常4〜9か月程度
短時間で治療可能
日常生活への影響が少ない
こんな方におすすめ
- 塗り薬では十分な効果がない方
- 長期間汗を抑えたい方
- 汗ジミや臭いが気になる方
内服薬(飲み薬)
外用薬だけでは十分な効果が得られない場合や、広範囲の発汗が気になる方に適しています。
- 飲み薬で発汗を抑える治療
- 外用薬だけでは十分な効果が得られない場合に使用
※現在、メーカーの出荷調整のため、当院では処方できません。
どの治療が自分に合っている?
多汗症の治療は、症状や生活スタイルによって適した方法が異なります。
軽症〜中等症の脇汗
エクロックゲル・ラピフォートワイプ
毎日の脇汗を抑えたい方に選択されることが多い治療です。
手汗
アポハイドローション
手汗によって日常生活に支障を感じる方に使用されます。
外用薬だけでは改善が不十分な脇汗
ボツリヌストキシン注射
症状に応じて検討される治療方法です。
広範囲の発汗
内服薬(抗コリン薬)
症状や体調を確認したうえで、治療の選択肢となる場合があります。
まとめ
多汗症は、日常生活に大きな影響を与えることがある疾患ですが、現在では保険適用で受けられる治療法を含め、さまざまな選択肢があります。
「体質だから仕方ない」と我慢するのではなく、適切な治療によって症状の改善が期待できます。
神戸山手クリニックでは、患者さま一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせて適した治療方法をご提案しています。
脇汗や手汗でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。