ピコウェイは1台でシミ治療から肌質改善まで幅広く対応する多機能レーザーです。「薄くて取りにくいシミ」や「複合的なくすみ」にも反応しやすく、肌全体がワントーン明るくなるような変化が期待できます。

ピコウェイの最大の特徴は、色素を熱ではなく衝撃波（光音響作用）で粉砕する点にあります。

ピコウェイ（ピコ秒）

ピコウェイは、より短いパルス幅（ピコ秒）で照射できる点が特徴で、レーザーエネルギーがメラニン色素に届いた際、光音響作用（衝撃波）によって色素が微細化します。また、ピコウェイ独自の3波長（532nm／730nm／1064nm）を搭載しており、お肌の状態に応じて使い分けることで、表層から深い層にある色素まで幅広く照射が行えるよう設計されています。

中でも730nmの波長は、

• 非常に短いパルス幅（約246ps）
• メラニンへの吸収効率の高さ
• ヘモグロビンへの吸収が比較的少ない特性

が特徴で、色調の変化が気になる部位へ選択的に作用しやすく、適応によっては薄いシミや色ムラに対しても使用されます。

さらに、フラクショナル照射では、表皮を大きく傷つけることなく、真皮層に レーザー誘起光分解といわれる微小な反応を生じさせることで、皮膚の創傷治癒プロセスが働き、ハリ感や肌質の変化が期待されます。

この作用により、毛穴の目立ちやニキビ跡の凹凸など、肌の質感が気になる方にも選択される照射方法となっています。

シミ治療の場合、シミの深さや大きさ等のタイプにより、ピコレーザーとナノレーザー（当院も所有しているQスイッチルビーレーザー等）を使い分けたり併用することで、より高い効果が得られます。

ピコトーニングの効果と特徴

1. メラニンに対して過度な刺激を与えにくい設定で照射するため、肌のくすみ・色ムラなど、全体的なトーンの乱れに幅広くアプローチ。
2. 低出力で均一に照射することにより、少しずつメラニンに作用し、肌の明るさや透明感を目指せる。

ダウンタイムが比較的短く、治療後すぐに日常生活に戻れる点も特徴です。通常、数回の治療セッションが推奨され、個々の肌状態に応じて最適なプランが提案されます。肌の深部にエネルギーが届きやすい波長のため、コラーゲンが増生しハリ感を自覚できます。施術後は赤みが出る場合がありますが、強い熱ダメージのある治療と比べて、ダウンタイムが少ない傾向があります。

1回ごとの施術でも変化を感じる方はいるものの、一定の間隔で複数回継続することで、より安定した肌の変化を自覚していただけます。

ピコフラクショナル（毛穴・ニキビ跡治療）

ピコフラクショナルは、専用ハンドピースを使ってレーザーを点状に照射し、真皮内にごく小さな空洞を形成する治療です。この反応により皮膚の修復プロセスが働き、肌の質感の変化を目指す施術として用いられます。

ピコフラクショナルの効果と特徴

1. 肌の再生を促す
   レーザーで肌に微細な衝撃を与え、肌が本来持つ「創傷治癒力」によってコラーゲンやエラスチンの生成を促進します。
2. ダウンタイムが短い
   表皮を大きく傷つけにくく熱ダメージが少ないため、従来のフラクショナルレーザーと比較して施術後の赤みやヒリつきが軽く、回復が早い傾向があります。
3. 幅広い肌悩みに対応
   毛穴、ニキビ跡、小ジワ、くすみ、肌のハリ・キメの乱れなど、さまざまな肌悩みにアプローチします。

施術後は赤みや点状の出血がみられる場合がありますが、通常は時間の経過とともに落ち着いていきます。

5. アフターケア

施術後は、アフターケアのポイントをスタッフからご説明いたします。

• 洗顔やスキンケアは当日から、メイクは翌日より可能です。
• 赤みやわずかな内出血が出る場合がありますが、通常は数日で落ち着いていくことが多いです。
• 腫れやヒリつきが気になる場合は、遠慮なくご相談ください。
• レーザー照射後のお肌は乾燥しやすく敏感な状態になるため、十分な保湿と紫外線対策を心がけてください。
• こする・引っかくなどの刺激は控えてください。

麻酔はせずに気になる部位にレーザーを照射いたします。（ピコフラクショナルの場合は希望に応じて麻酔）

• 赤み・腫れ・ヒリつき
• かさぶた
• 色素沈着
• 点状出血（フラクショナル）
• 一時的にシミが濃く見える
• 白斑の可能性（まれ）

施術が受けられない方

• 強い日焼け直後
• 妊娠中・授乳中の方
• 光線過敏症
• ケロイド体質
• 感染症・炎症がある部位
• 医師が不適当と判断した場合

まずは診察へ

神戸山手クリニックでは、ピコレーザー（PicoWay）を含めた複数の治療の中から、患者様の肌状態に合わせて適切な治療方法をご提案しております。
シミ・肝斑・くすみ・毛穴・ニキビ跡などでお悩みの方は、是非お気軽にご相談ください。