Information治療と費用

あざ

医学的には母斑とよばれ、出生時あるいは生後まもなく出現する限局性の皮膚色素異常のことです。黒あざ(母斑細胞母斑)、青あざ(太田母斑)、茶あざ(扁平母斑)、赤あざ(血管腫)などがあります。


あざの種類

ピコレーザー

太田母斑

真皮メラノサイトによる顔面片側にできる青あざです。生後まもなく出現するものと思春期頃にできるものがあり、とても目立つあざですが、ピコレーザー・Qスイッチルビーレーザーに良く反応します。

扁平母斑

出生時あるいは生後まもなくできる平坦な薄い茶色のアザのことです。レーザー治療により良くなりますが、再発傾向があります。

異所性蒙古班

東洋人の臀部に出生時よりみられる青あざを蒙古斑といいますが、臀部以外にできたものを異所性蒙古斑と呼んでいます。

外傷性色素沈着症

正確にはアザではありませんが、外傷により皮膚の中にアスファルトや炭粉などの異物が閉じ込められてアザのように見える状態をいいます。

あざの治療法

ピコレーザー

ピコレーザー

PicoWay(ピコウェイ)は、アメリカのシネロン・キャンデラ社が開発した医療用レーザーです。従来のレーザーが「ナノ秒(10億分の1秒)」単位で照射するのに対し、ピコウェイはさらに短い「ピコ秒(1兆分の1秒)」 でレーザーを照射できる革新的な機器です。

照射時間が非常に短く、熱の広がりを抑えながら、標的となる色素粒子をより細かく破砕しやすいのが 大きな特徴です。

特に、太田母斑・異所性蒙古斑・外傷性色素沈着症は、健康保険適用で治療できる国内承認機器として認められています。

Qスイッチルビーレーザー

Qスイッチルビーレーザーの照射

Qスイッチルビーレーザーはナノ秒単位で照射するレーザーです。ピコレーザーよりよく効くこともありますので、レーザーの選択は医師が判断します。Qスイッチルビーレーザーはアザの色が黒色に近いほどよく反応し、茶色には反応が鈍いため、扁平母斑は再発の可能性があります。

ピコレーザー・Qスイッチルビーレーザー 治療費用

太田母斑・遅発性太田母斑(ADM)・異所性蒙古斑・外傷性色素沈着症 健康保険 約6,000円(4㎠) 〜 約12,000円(64㎠)
※照射範囲により保険点数で計算します。
扁平母斑(Qスイッチルビーレーザー)保険適用2回まで 健康保険 約6,000円(4㎠) 〜 約12,000円(64㎠)
※照射範囲により保険点数で計算します。
初診料 健康保険 870円
再診料 健康保険 380円

健康保険の初診料・再診料は、土曜日13時以降・平日18時以降のご来院やマイナンバーの提示の有無等により3割負担で10円~150円程度加算されます。

ピコレーザー・Qスイッチルビーレーザーの注意点・副作用

  • 赤み・腫れ・ヒリつき
  • かさぶた
  • 色素沈着
  • 白斑の可能性(まれ)

施術が受けられない方

  • 強い日焼け直後
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 光線過敏症
  • ケロイド体質
  • 感染症・炎症がある部位
  • 医師が不適当と判断した場合

初診・ご予約について

初診・診察につきましては下記の予約システム、または電話にて予約してください。