知っておきたい化粧品の知識
2026年4月1日
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美容医療の施術直後におすすめの
ビタミンC誘導体をわかりやすく解説します
ビタミンC誘導体とは
ビタミンCは美容成分として有名ですが、とても不安定で酸化しやすい成分です。不安定とは成分が酸化しやすかったり、変質しやすいことを言います。
その弱点を改良して作られたのがビタミンC誘導体です。
体内(皮膚)に入ると、酵素の働きによって誘導体に結合していたNaやMgなどが外れ、ピュアビタミンCへと変化し本来の働きを発揮します。
純粋ビタミンCとビタミンC誘導体の違い
純粋ビタミンC(アスコルビン酸)

- 即効性が高い:肌に入るとすぐ働く
- 酸化しやすい(光・空気・熱で壊れやすい)=不安定
- 刺激を感じることがある水に溶かすと強い酸性(pH2.2~4)
ビタミンC誘導体

- 肌の中でビタミンCに変換される
- 酸化しにくい=安定性が高い
- 刺激が少ない弱アルカリ〜中性(pH7〜9)
分子量とは
皮膚科学では、皮膚バリアを越えて皮膚から吸収(経皮吸収)できる成分の分子量は500以下、毛穴からは700以下とされています。

分子量(分子の質量)の計算
原子の中心には原子核(プラスの電気を帯びた陽子&陽子と同じ数の中性子)があり、
陽子と同じ数の電子がその周りを周っています。

原子量=陽子の数+中性子の数
H(水素)=1(陽子1+中性子0)
C(炭素)=12(陽子6+中性子6)
O(酸素)=16(陽子8+中性子8)
原子が他の原子と電子を共有することで結びつき、分子となります。
分子量(=原子量の和)は簡単に計算できます。
水H2Oの分子量=水素2個(1×2)+酸素1個(16)=18
分子の中の炭素が多くなるほど脂溶性となり、分子量は大きくなります。
皮膚に浸透しやすい分子量と成分
皮膚バリアが整った肌には「水溶性の成分」や「水」は吸収されにくい。
分子量が500以下で、両親媒性または脂溶性の成分であれば経皮吸収され、700以下で毛穴から吸収される。
炎症した肌(バリア機能が壊れたアトピー肌や敏感肌・美容医療機器施術後など)は分子量700以上でも表皮のバリアを通過。
ピコフラクショナルやポテンツァ・IPL施術直後の肌は、有効成分を吸収しやすい。

ビタミンCの種類
化粧品に配合されるビタミンCは主に4種類あります。
ピュアビタミンC(水溶性)
化粧品表示名
アスコルビン酸(分子量176.12)
水溶性ビタミンC誘導体
化粧品表示名
リン酸アスコルビン酸Na(分子量325.07)
リン酸アスコルビン酸Ma(分子量289.54)
両親媒性ビタミンC誘導体
化粧品表示名
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na=APPS(分子量560.46)
イソステアリルアスコルビルリン酸2Na=APIS(分子量552.5)
脂溶性ビタミンC誘導体
化粧品表示名
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル=VC-IP(分子量1129.76)
パルミチン酸アスコルビル(分子量414.53)
- 本来の純粋なビタミンCは水溶性
- ビタミンC誘導体は人工的に作られた成分
- 誘導体は体の中の酵素によって分解されビタミンCとして働く
- バリア機能により水溶性成分は塗るだけでは浸透しにくい
(水溶性ビタミンCはイオン導入又はエレクトロポレーションが必要)
APISと主なビタミンC(誘導体)の比較

皮膚におけるホスファターゼ(酵素)
- 細胞膜に存在する
- 表皮の代謝や角化・加水分解に関与する酵素
- ビタミンC誘導体をアスコルビン酸(純粋なビタミンC)に変換
※酵素=体内の消化・吸収・代謝などの化学反応を促進する「タンパク質」でできた物質
ビタミンCの皮膚への働き
1. コラーゲンの生成
肌のハリや弾力を保つ「コラーゲン」を作るのに不可欠で、シワやたるみを改善
2. 抗酸化作用(老化予防)
紫外線やストレスで発生する「活性酸素」を抑え、肌の老化(シミ・シワ・くすみ)を防ぐ
3. メラニン生成の抑制・透明感アップ
シミの原因になるメラニンの生成を抑え、さらにできてしまったメラニンの還元にも関与
※還元=酸化してできたシミを元に戻すこと
4. 皮脂分泌の調整
皮脂の過剰分泌を抑えるため、ニキビの予防や改善
5. 炎症の抑制
肌の赤みや炎症をやわらげる作用もあり、
ニキビや肌荒れの回復をサポート
ビタミンCは「ハリ・美白・抗老化・ニキビケア」
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