表皮は生命を維持するためのいくつもの重要なバリア機能を有しています。表皮細胞は基底層から分化と分裂を繰り返しながら上層へ移動し角層で劇的に角化(keratinization)をおこします。これは最上層の顆粒細胞が細胞死に至るため細胞核が消失し、細胞質はかたい蛋白質のケラチンに満たされた角質細胞に変化してしまうのです。この角質細胞がレンガ造りのように15〜20層ほど重なって角層を形成し表面は皮脂膜で覆われ、角質細胞の周囲は漆喰のように細胞間脂質で満たされます。細胞間脂質は水分子と主にセラミドが交互に重なり合った20〜30層のラメラ構造をしていますが角層はラップ状に全ての皮膚表層部を覆うことになります。
お化粧はスキンケアとメイクに分けることが出来ますが、クリニックでおこなうのはスキンケアのみになります。スキンケアは皮膚バリアを補強するためにおこなうものであり、バリアを構成する水分子の補給のために化粧水をつかい、またセラミドを加え、さらに皮脂膜の補強のために保湿クリームをつかいます。バリアのしっかりした健康な肌は、しっとりとしてかぶれがなくメイクなしでも素肌で勝負できるようになります。